Unsocial Hours

諜報員の日々のつぶやき

海外ドラマ以外の英語リスニング教材

 

今日は最近はまっている英語のリスニング勉強法について紹介したいと思う。

 

もともとリスニングに苦手意識があり、これまでも色々と勉強法を模索してきたが、今回は海外ドラマ視聴以外のおすすめ教材を紹介したい。

 

海外ドラマはお手軽な教材である一方、

 

・面白そうなドラマが見当たらない( or 観ても面白さが分からない)

アメリカの作品ばかり(イギリスなどの作品が少ない)

・そもそも普段からドラマを観ない

 

などの点が個人的にデメリットに感じられ、長続きしなかった。

 

やはり、自分が普段しないこと、観ないものを理解度の劣る別の言語で視聴するというのは苦痛だし、それが積み重なると「英語=苦痛」という認識が脳に生じ始め、自然と毛嫌いするようになっていた時期もあった。

 

なのでやっぱり「自分の好きなことと結び付けて勉強する」というのが長続きもするし、日常に取り入れてもストレスなく学べる方法だと改めて思う。

 

以降、最近はまっている教材を紹介していくが、個人的な趣味趣向に偏っているのであまり万人受けはしないかもしれないが、その点は許してほしい。また、最近はイギリス英語を積極的に取り入れるようにしているため、イギリス英語に偏っている点もご容赦願いたい。

 

 

<目次>

 

 

やわめ系

 

Densg08(難易度:★☆☆)

www.youtube.com

 

イギリス英語話者によるゲーム実況動画(貴重)。イギリス英語好きにはたまらない発音。プレイするゲームはファイナルファンタジーなどのRPGが多く、雰囲気もまったりしているので比較的落ち着いて視聴できる。

 

また、プレイしているゲームが自分の好きな作品ばかりだったのでそれもよかった。ただ、プレイそのものは至って普通のため、実況そのものの面白さはあまり感じない。暇つぶし程度に観ている。

 

 

Apex実況(Imperialhal)(難易度:★★★)

www.youtube.com

 

最近流行りのFPSゲーム「Apex Legends」の実況動画。中でも世界最強クラスのプレイヤー「Imperialhal」(インペリアルハル)の配信動画。Apexプレイヤーでないと何の面白さも感じられないと思うが、先ほどのRPG実況と違い、3人1組で常に会話し続けるため、会話量が多い(ガチガチのアメリカ英語)。

 

また、敵に襲われたり、パニックになったときはネイティブ同士の超絶早口の会話に発展し、その難易度はおそらくどんなリスニングテストよりも難しいと思う。正直言っていることが分からなくても、プレイを観ているだけで楽しいのが救い。ちなみにハルはパワハラ気質だが、次第にそれがクセになる。

 

ハルの動画にかかわらず、Apexは海外実況者が多いので、好きなチーム・配信者を見つけるのもいいかもしれない。またFPS、Apexでよく使われる英語のまとめサイトなども観ると理解が深まる。

【Apex Legends】海外の仲間とFPSをする僕が教えるエーペックスで使える英語集まとめ | 職人戦記~外伝~

 

 

Have I Got News for You(難易度:★★★)

www.youtube.com

 

こちらは以下の動画で紹介されていて見始めたのだが、簡単にいうと、イギリスのお笑いニュースバラエティ番組。その週の出来事を各コメンテーターが面白おかしく茶化す。日本でいうと「脱力タイムズ」「サンデージャポン」みたいな感じだろうか。

20 Best British TV Series to Learn English - Beginner to Advanced Level - YouTube

 

演技などではない生の会話なのがいいが、国内の内輪ネタも多く、ネイティブ同士のユーモアの掛け合いなのでリスニング難易度は非常に高い。これが真に理解できれば、ネイティブの集団の中に入れられてもやっていける気がする。毎年4~6月と10月~12月の2クール放送で、現在はシーズン61。1990年から続く長寿番組。

 

司会者は毎週異なるゲストが務め、クイズ形式でその週のニュースを振り返っていく。2対2のチームに分かれ、3ラウンド制でポイントを取り合うのだがクイズ要素はおまけ。イギリス人のリアルな政治観が垣間見られるのはとても新鮮。

 

 

かため系

 

The Press Preview(Skynews)(難易度:★★★)

www.youtube.com

 

イギリスの民間最大手メディア「Skynews」が毎日配信している英主要紙の紙面紹介番組。その日の主要ニュースを最速で把握できるだけでなく、英国の主要各紙の紙面を一度に確認できる。また、コメンテーターとして各紙の記者やコラムニスト、政府関係者などの専門家が呼ばれ、各ニュースについてさまざまな意見を聞くことができる。Youtubeで毎日観れるので個人的にはかなりお得に感じる。

 

 

US State Department Daily Press Briefing(難易度:★★☆)

www.youtube.com

 

国務省の定例記者会見国務省の報道官が各記者の質問に淡々と答えていく。最新の国際情勢に関する米国政府の立場を知ることができる。この記者会見の報道官の発言がそのまま速報でニュースになることもある。フォーマルな場なので報道官の話す英語は非常に明瞭で聞きやすい。また、スクリプトも会見の数日後に国務省のサイトに掲載されている。

Press Briefings - United States Department of State

 

 

まだまだ探せばあるかもしれないが、今回はこの辺にしたいと思う。上記で紹介したYoutubeの動画は字幕機能をオンにすれば完ぺきではないが字幕がつくため、スクリプトも確認可能だ。

 

冒頭でも触れたが、今回紹介したのはあくまで個人的な趣味趣向に基づくものなので、ゲームやニュースに興味がない人にはどれもつまらないかもしれないが、こんなのも教材になり得るというアイデアそのものが伝われば幸いだ。

 

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「菅首相はコミュ力不足」―英紙

 

週末が明けて早速、英紙フィナンシャル・タイムズ菅首相の辞任発表に関する社説を掲載していたので、内容を簡単にまとめてみた。Financial Times

 

発表直後の速報でも否定的な見方を示していたが、案の定、かなり厳しい評価となっている。

菅首相辞任への海外主要紙の反応速報 - Unsocial Hours

 

タイトルは「日本には異なる種類の指導者が必要」、副題は「次期首相にはコミュニケーションスキルと説得力のある政策が求められる」。

 

「今の日本はやや昔を彷彿とさせている。わずか1年で菅氏が辞任を決めたことは、8年近く続いた安倍前政権が発足する前の日々を想起させる。当時の日本では6年間に6人の首相が就任した。(中略)総裁選が迫る中、自民党、そして日本には異なる種類の指導者が必要だ」

 

「菅氏はある意味、不運だった。菅氏は粗末なコロナ対策を行ったと認識されているが、日本の死者数は累計でも人口比でもG7諸国の中で最も少ない。しかし、相次ぐ感染の波に応じる上では対応が遅いと見なされた」

 

「英国など、高い死者数が記録された一部の国々の指導者は、迅速なワクチン接種で自らの運命を救ったが、日本はその逆だ。人口のほぼ3分の1が65歳を超える国で、初期のワクチン接種のペースが異様に遅かったのは特に問題だ。おそらく最も重要なのは、カリスマ性のない菅氏に、苦しむ国民への共感を示すためのコミュニケーションスキルが欠けていたことだ

 

「もちろん菅氏は、安部氏の残した課題を引き継げる経験豊富な影の仕事人として選ばれ、権力を握る自民党の各派閥にも受け入れられた。しかし、菅氏には独自の際立った政策や独立した政治基盤が欠けていた。携帯電話料金の引き下げは国民の心を捉えるまでには至らなかった」

 

「安部氏の後任として菅氏を権力の座に据えた昨年のプロセスにも欠陥があった。将来について健全で開かれた議論を行う余地がなかったからだ。前政権の後継候補として選ばれた菅氏が日本の直面している課題の規模に真に向き合うことは1度もなかった

 

 

安倍前総理が昨年辞任した際の反応と比べると、その酷評のされ方が際立っている印象。

総理辞任への海外の反応が地味に熱い - Unsocial Hours

総理辞任への海外の反応が地味に熱い② - Unsocial Hours

 

一国の総理大臣が海外から「コミュ力不足」を指摘されるというのも、まるで新入社員のようで滑稽に見える。

 

ましてや前職は官房長官を務め、政府を代表する立場で毎日記者会見を行い、報道陣とコミュニケーションを図っていただけに、FTの指摘は何とも皮肉に感じられる。

 

首相としての菅さんを評価する際に、官房長官時代の活躍ぶりが比較対象にされるケースをたまに目にするが、官房長官としてのコミュニケーションの在り方と首相としてのコミュニケーションの在り方は正反対だと思う。

 

ちょっと前、テレビのコメンテーターとしてもおなじみの岸博幸内閣官房参与が菅さんに対し、「国民相手にかみ合わない答弁をするのはNG(国会答弁ではOK)」という内容のダメ出しを行ったことが話題になったが、本当にこれに尽きると思う。

岸博幸氏 菅首相に「ダメっすよ」とダメ出し 記者会見でかみ合わない答弁に(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

この発言に対しては、「国会答弁でもNG」「これを首相の補佐官が公言するのはおかしい」として、むしろ岸氏に対して批判が集まる結果となったが、指摘の内容は的確だ。

 

菅氏の前職の官房長官という役職は、毎日記者から投げかけられるきわどい質問をいかにしてかいくぐるかというのが何より重要だった。原稿に書かれた内容以上のことは決して話してはならず、かみ合わない回答は記者の質問を避ける上での常套手段だ。その官房長官という役職を歴代最長の期間務めた菅氏に対し、原稿を読み上げるな、自分の言葉で話せ、と求めるのはいささか酷な気もする。

 

FTの指摘の通り、急きょ負傷した安倍氏の「代打」として抜擢され、コロナ禍での五輪開催という安倍氏最大の課題の遂行を託された菅氏本人がおそらく最も「不運」だったのかもしれない。

 

 

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日本語わかる奴だせはパワハラか

 

先日、話題になった河野太郎大臣のパワハラ疑惑について個人的に思ったことをつづってみようと思う。

 

ほんとはこの記事は昨日投稿する予定だったのだが、菅首相の突然の辞任発表で下記の記事を先に投稿したりしていたら、河野氏が総裁選立候補を表明したので、ある意味タイミングとしてはよかったかもしれない。

菅首相辞任への海外主要紙の反応速報 - Unsocial Hours

 

河野氏パワハラ疑惑をめぐっては官僚数名との間で行われたオンライン会議の音声を週刊文春が入手し、以下の記事で報じたことで、一時ツイッターのトレンドになるほどの反響を呼んだ。

河野太郎大臣パワハラ音声 官僚に怒鳴り声「日本語わかる奴、出せよ」 | 文春オンライン

【パワハラ音声入手】菅「錯乱」と河野パワハラ音声 | 週刊文春 電子版

 

ネット上では報道内容がパワハラに当たる当たらない、情報漏洩に当たる当たらないなど、賛否両論の意見が出ていたので、改めて問題を整理した上で個人的な意見を述べたいと思う。

 

 

<目次>

 

問題のあった会議とこれまでの経緯

 

今回の騒動を理解する上では、公平性の観点から会議当事者の構図・立場を理解する必要があるため、まずは会議までの背景を簡単に整理したい。

 

記事にある通り、問題の会議は「再生可能エネルギーの規制改革に関する河野規制改革相直轄のタスクフォース」内で行われたもの。

 

このタスクフォースがどういうものかというと、環境にやさしい再生可能エネルギーを日本ももっと使っていきましょうよ、という目標の下、河野氏が昨年12月に立ち上げた対策室。

 

河野氏はもとより脱原発を強く掲げてきた。原発をなくすということはその分の発電量を他の方法で賄わないといけない。

 

日本は3.11の原発事故以降、原発依存を減らそうという動きから火力発電への依存が大幅に増すことになるが、火力発電はCO2排出量の観点で世界的なエコ政策に逆行しており、日本の代表的なエネルギー問題とされてきた。

 

そのため、河野氏含む政府は火力発電に代わる発電方法として、再生エネルギーを用いた環境にやさしい発電の促進を目標に掲げてきた。

 

河野氏はこの再エネ活用の促進にかなり力を入れており、どれくらい力を入れてきたかというと、Youtubeで自らチャンネルを作り、そこで官僚や有識者を交えて公開オンライン討議を行うほどだ。

【LIVE配信】第14回 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース - YouTube

 

動画は生配信され、全国民が視聴可能なため、霞が関では恐れられているらしい。

通用しない官僚答弁 霞が関で恐れられるユーチューブ生配信とは | 毎日新聞

 

脱原発という自らの目標とCO2削減という政府の目標を両立させるには再エネ利用はマストといえるので、当然といえば当然の姿勢だろう。ちなみにこれらの生配信の中での河野氏は落ち着いていて、パワハラ的な言動をするようなそぶりは感じられない(国民が見ているので当たり前だが)。

 

このような背景の中で行われた今回の会議は、「エネルギー基本計画」と呼ばれる政府のエネルギー政策の基本方針を刷新する取り組みの一環で行われたもの。具体的には基本計画の原案を官僚側が河野氏に提示し、内容を確認・すり合わせする流れだ。この計画は閣議決定、すなわち閣僚全員の同意が必要のため、河野氏の了解も必須。そして、このやりとりの中で河野氏が問題の「パワハラダメ出し」を行ったとされている。

 

実のところ、この会議に出席した河野氏と原案を提出してきたエネ庁幹部官僚らは真逆の考え・立場を有しており、つねづね衝突を繰り返してきた。脱原発・再エネ促進を目標とする河野氏に対し、経産省傘下のエネ庁は原発維持を従来から掲げており、真っ向から主張が対立しているのだ。

エネ庁、譲れない「S+3E」/河野氏TFと攻防、容量市場凍結も拒否 | 電気新聞ウェブサイト

玉川徹氏、河野太郎氏の「パワハラ」文春報道に「相手はエネ庁次長…こんなのパワハラって言わない」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

実際、この会議で官僚側が提示してきた原案の中身も再エネ利用に消極的な文言が目立ち、それについて河野氏が激怒するという流れとなっている。いわば、対立は不可避の構図なのだ。

 

河野氏側から見れば、自分の了承が最終的に必要な資料にもかかわらず、エネ庁の官僚が自分の意見が全く得られないような原案を出してきたため、なめてんのか?と言わんばかりに怒りをあらわにしたわけだが、エネ庁はもともと経産省の所管。そして経産省の元締めは「原発の最大限の活用」を掲げる梶山経産相脱原発」の河野氏とは完全に真逆の思想の持ち主

梶山大臣「原発の最大限活用も視野」脱炭素化で|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

 

実際、エネ庁のHPにも原発について原発をまったくのゼロにするのはどうしても難しいのが現状です」と明言しており、河野氏の立場との食い違いは歴然。

資源エネルギー庁がお答えします!~原発についてよくある3つの質問|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁

 

つまり、河野氏は今回の会議において、自らの宿敵(梶山経産相)の下っ端(エネ庁官僚ら)相手に「なんでオレの言う通りにしないんだ!」と激昂しているということになる。実際、音声の中でも官僚側が「(上司の)梶山経産相に相談したが応じられない」と説明しているが、それについて河野氏が一方的な拒絶を示すというやりとりの流れが記録されている。

 

官僚側からすれば、河野氏の主張通りの原案を作ったりすれば、自らのボスである梶山氏から今度は同じようにキレられ、下手をすれば人事やキャリアにも影響が出るだろう。そのため、ここは河野氏と梶山氏で冷静に議論し、方針を定めてから官僚に原案を作らせるというのが最善と考えられる。

 

この議論をまさに行っているのが、先のYoutubeチャンネルの公開討議であり、その中でも河野氏は出席省庁の幹部に再エネ推進への消極姿勢について憤りを示しているのだが、今回の騒動では非公開の議論の場で語気を気にせず全開で怒りをぶちまけたところを見事に週刊誌にすっぱ抜かれてしまったというわけだ。

 

環境と経済はトレードオフの部分も多いので、どちらの立場が正しいというものでもないが、本来であれば、互いの立場を理解した上で妥協案を練り上げねばならないところを、河野氏が意見を曲げないどころか、パワハラ的な態度があまりに目立っため、官僚側がしびれをきらして週刊誌に会議の中身をリークしたというのが実情だと思う。

 

官僚側からすれば、リークして河野氏の立場が危ぶめば、エネルギー政策で自分たちの立場を守れるだけでなく、自分たちへのパワハラも抑制できるというお得感しかない。また自分たちへのパワハラをよそに国民から支持を得ている河野氏のことも気にくわなかったのかもしれない。

 

 

問題の音声について

 

背景を整理した上で、肝心な音声の中身について考えたい。

 

ネット上では、あくまで記事の中の文字だけを見てパワハラには当たる当たらないという議論がなされている印象だったので、文春が公開した音声を直接聞いてみた(要会員登録、7日間無料)。

 

結論から言うと、普段の河野氏のトーンからはだいぶかけはなれた荒々しい口調でぶちギレていた。やや恫喝に近いといってもいいかもしれない。

 

テンションの度合いでいうと、ワンピース序盤で白ひげが赤髪と直接話し合いをした際にキレた時くらいだろうか。

 

音声は文春の会員のみ視聴可ということなので詳細は語れないが、まず記事にある通り、「はい次。はいダメ」といった感じで自らが受け入れられない官僚側の主張は聞く耳持たず。それから問題の「以上」か「程度」かをめぐる議論で例の「日本語わかる奴、出せよ」発言が飛び出す。

 

また何より目立ったのが、言葉遣いの悪さ。「みてえな」「~したんだろうな?」「~しろよ!」「~じゃねえか」などの言葉を声を荒げて連呼するなど、普段の有識者との協議からは想像がつかないような口調が目立った。

 

まあそもそも河野氏は過去にも自分の答えたくない質問を投げかける記者に「次の質問をどうぞ」の一点張りで謝罪する羽目になったり、韓国大使の発言をさえぎり怒りを示すなど、これまでも短気な側面が垣間見えてはいた。

「次の質問どうぞ」を河野外相が謝罪 ブログで「反省」:朝日新聞デジタル

「極めて無礼だ」河野外相 韓国大使に抗議 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン

 

しかし、霞が関働き方改革を推進する立場につき、国民からも一定の支持を得ていただけに、このような形で高圧的な態度を取っていたというのが個人的にそこそこ悲しかった。国民から信任を得ている河野氏がこれなら議員全員パワハラ気質なのではないかとさえ思う。

 

霞が関のブラックさを代表する要素の中に、理不尽な上司からのパワハラが挙げられるが、各省庁の幹部が日々こんな風に議員からパワハラめいた言葉を浴びせられていたら、その幹部が部下にパワハラし、それが繰り返され、省全体がパワハラ気質になるのはある意味、納得のいくことのように感じられる。

 

 

ネットの反応について

 

河野氏の今回の発言の他にもう一つ個人的に気持ち悪く感じられたのがネットの反応だ。

 

ツイッターやヤフコメなどをみると、想像以上に河野氏を擁護する声が多かった。特に多かったのは以下のような意見だ。

 

・これはパワハラには値しない、これくらい一般的な組織でもよくあること

・実績を残している河野さんならこれくらい許される

パワハラ云々より情報漏洩したことの方が問題

 

 

まずパワハラかどうかに関しては、是非とも音声を聴いてみてほしい。文字と音声ではだいぶ印象が違ったからだ。

 

2番目の「河野さんだからOK」のような意見に関しては、実績を残していればパワハラしてもいいというような主張なので正直一番どうかと思った。自分の会社などでもこれくらいはよくある、というのも、パワハラ度合いでのマウントの取り合いなので不毛すぎる。

 

最後の情報漏洩に関しては、まったく別の議論なのでなんとも言えないが、リークがなければ今回の河野氏の振る舞いを知ることができなかったので個人的にはありがたかった。

 

 

より本質的な問題

 

実のところ、個人的に一番問題に感じられたのは、河野氏の言動というより官僚との議論・交渉の進め方だ。

 

河野氏が敵対する省庁の官僚にレクを行わせ、相手の立場を激しい言葉とともに一方的に突っぱねた点は上述の通りだが、そもそも議論のテーマだったエネルギー基本計画は経産省が所管して決めるものであり、内閣府の規制改革担当大臣を務める河野氏には内容に口を出す権力がない。呼び出した官僚の最終的な上司も梶山経産相であり、河野氏ではない。

 

ただ河野氏は「縦割り行政をなくす」というスローガンの下、菅首相が直々に設置・抜擢した規制改革担当大臣のため、省庁間の壁を壊して規制改革を行なっていくことに大義名分がある。

 

それゆえにYoutubeチャンネルで生配信での公開討論会を日々行い、国民に見える形で規制改革を進めている様子をアピールするまではよかった。

 

ただ省庁間の隔たりはそう簡単には覆すことができなかった。いくら討論会を行っても脱原発や再エネ利用をめぐる互いの意見の相違や溝が深まるばかりでなかなか前進が見られなかった。

 

その結果、河野氏は今回明らかにされた非公開の場で相手側の官僚を呼び出し、パワハラじみた言葉で怒鳴りつけ、原案が自らにとって都合の良い中身になるよう無理強いした。

 

リークされた音声の後半では、河野氏は自らの脱原発という考えを擁護するのに、安全保障や防衛の観点を持ち出して官僚をまくしたてる様子も記録されている。

 

口を出す権限もないエネルギー分野の計画の原案について、自らがこれまで歴任してきた安全保障やら防衛やらの観点を持ち出し、それらを踏まえてモノを言えというのはあんまりだ、官僚側もそう感じたからこそ週刊誌へのリークを行ったのだろう。

 

河野氏はもう少し理詰めで冷静な人物なのかと勝手に想像していたが(過去の振る舞いから見てそれは考えにくかった)、河野氏流の規制改革の仕方は権力と立場に物を言わせた力業だということなのか。ネットでは「規制改革を進めるならこれくらい強引の方がいい」という声もあったが、強引=自分以外の考えの否定にはならないのではないだろうか。

 

これらの側面が垣間見えたからと言って、ツイッターなどのSNSで国民と積極的にコミュニケーションを取り、お茶目な様子を見せる日々の河野氏の姿が失われるわけではないので、河野氏への支持基盤が揺らぐわけではないだろうが、「ホワイトな霞が関」の実現がまた一つ遠のいた感は否めない。

 

 

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菅首相辞任への海外主要紙の反応速報

 

ちょうど休みで暇だったので以下に菅総理辞任に対する欧米主要紙の反応をまとめてみた。

 

やはりどのメディアも「就任後わずか1年で」という文言が各所で目立った。また、長期政権だった安倍政権と対比する形で、過去の短命政権時代への回帰を指摘する論調が目立った。

 

 

米ウォールストリート・ジャーナル(共和党・保守)

「事実上わずか1年での辞任となり、米国にとって最も重要な同盟国の一つに再び政情不安がもたらされた」

「次期首相が米国との緊密な同盟関係などの基本的政策を変えることはないだろうが、菅氏の早期辞任は、首相がほぼ毎年変わり、国際社会での存在感が損なわれた90年代や2006-12年の時期に日本が逆戻りする危険性を提起するものだ」

Japan’s Prime Minister Yoshihide Suga to Step Down - WSJ

 

 

ニューヨーク・タイムズ民主党・リベラル)

「過去最悪の新型コロナウイルスの感染の波が押し寄せるさなかでの菅氏の早期辞任は、8年近く続いた安倍政権以前の時期にみられたリーダーシップの不安定な状態に日本を逆戻りさせる恐れがある」

Yoshihide Suga, Japan's Prime Minister, Plans to Resign Sept. 30 - The New York Times

 

 

ワシントン・ポスト(中立)

「菅氏の発表は、安倍前首相の残された任期を埋める形で自らが就任してからわずか1年での辞任になることを意味する」

Japan's Yoshihide Suga to step down after just one year in office - The Washington Post

 

 

フィナンシャル・タイムズ(中立)

「安倍前首相の下で長期的な安定が続いた後の菅氏の退陣は、政情不安や短命政権が日本政治に戻ってきたことを示すものだ」

Financial Times(記事単体貼り付け不可)

 

 

英ガーディアン(リベラル)

「誰が総裁選を勝ち抜いたとしても、自民党による大幅な政策転換は考えにくい」

Japan PM Yoshihide Suga announces he won’t run for re-election as party leader | Japan | The Guardian

 

 

また明日以降、社説やコラムがわんさか出ると思うので時間があれば続報したいと思います。

 

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海外から見たデルタ株の感染力

 

先日、以下の記事でG20諸国のコロナ感染状況について確認したが、今回はデルタ株の感染力について諸外国の状況を例にみてみたい。

unsocial-hours.hatenablog.com

 

 

<目次>

 

 

日本の感染状況

 

以下は各国の感染者数などのデータを集計しているサイトでの直近7日間の感染者数ランキングだ。(COVID-19 Weekly Trends by Country - Worldometer

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人口差は考慮する必要があるが、日本は現在10位。つい先日までは「コロナ感染がやばいのは欧米諸国のみ」というような風潮がどことなくあったが、日本は完全に感染者大国の仲間入りを果たしている。

 

日本の新型コロナ新規感染者は、諸外国にくらべ「さざ波」、緊急事態宣言について「欧米から見たら戒厳令でもなく屁みたいなもの」、「これで五輪中止とかいうと笑笑」となどという政府高官のツイートが流れていたのがもはや懐かしい。

 

ちなみに左から2列目は増加率になるが、少なくとも日本は感染者数トップ20カ国の中で1位となっている。

 

 

アジアで猛威を振るうデルタ株

 

このようなデータを見ると、あたかも日本だけがデルタ株の被害を大きく受けているようにも見えるが、それは違う。デルタ株は日本を含め、従来株では比較的影響の少なかったアジア・東南アジア・大洋州地域全体に壊滅的な被害をもたらしている。以下は各国の感染者数の推移グラフ。国名の横の()内の%は現時点でのワクチン接種率だ。

 

 

韓国(22.1%)

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タイ(8.2%)

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ベトナム(1.7%)

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ラオス(21.5%)

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カンボジア(46.9%)

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フィリピン(11.9%)

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インドネシア(11.5%)

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マレーシア(38.8%)

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オーストラリア(23.3%)

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ニュージーランド(19.4%)

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ざっとこんな感じだが、各国のグラフを見てわかる通り、これらの地域の国々はデルタ株が流行し始めるまでは欧米諸国と比べると本当に「屁」のような感染者数だった。人流の多い東南アジア諸国でも多くて100人前後だった。正直、コロナは南半球では流行らないのではないかとさえ思っていた。

 

それがデルタ株が流入した途端、そのような日々が嘘だったかのような感染爆発が続き、現在に至る。また、上記のグラフや先日の記事を見て分かる通り、デルタ株による感染そのものを抑える上で既存のワクチンには大きな効果がない。

 

 

ロックダウンは有効か?

 

日本では現在、ロックダウンをするために法改正をするか否かの議論が盛んに行われているが、留意したいのは上記で確認した東南アジア・大洋州諸国のほとんどで既にロックダウンが行われているということだ。

 

オーストラリアはデルタ株の流入を受け、シドニーメルボルンなどの大都市があるビクトリア州ニューサウスウェールズ州で相次いでロックダウンを実施したが、連日過去最多の感染者を記録し、ロックダウンの延長を強いられている。

 

またこれまで徹底した予防策で感染者をゼロに抑えていたニュージーランドでも17日に約半年ぶりの感染者(デルタ株)が確認され、すぐさま全土でロックダウンが行われたが、既に感染者は2大都市のオークランドウェリントンに及び、本日は21人の新規感染者が確認されている。

 

しかし、ロックダウンに効果がないわけではない。先日の記事で紹介した通り、デルタ株の感染を抑えられている国の多くが移動制限や外出禁止令などのロックダウンを行っている。

 

ただ、ここで強調したいのは、デルタ株の感染はロックダウンだけできっぱり抑えられるものではないということ。そして、ロックダウンをするしないという議論そのものがいかに遅れた議論であるかということだ。

 

政府も少なからず海外の状況を把握していると思うが、正直、デルタ株の感染力を認識した上で、フジロックのような大規模イベントの開催やスポーツゲームの観客動員を許可しているというのは、諸外国の状況を見れば「なめくさっている」としか言えない。

 

 

ワクチンで二極化する社会

 

先ほど、ワクチンはデルタ株の感染を抑える上であまり効果がないといったが、菅総理率いる政府が主張するように、重症化・死亡率を下げる上では、ワクチンはこれまでのところ効果を発揮している。

 

実際にワクチン接種が進み、各規制が解除された米国や英国では、感染者が爆発的に増える一方、死者数は多少減っており、昔の日常を取り戻しつつある。

 

正直なところ、ロックダウンをしたところで感染者の増加は完全には防げず、ワクチンを打てば重症化・死亡率は下がるということであれば、どの国も遅かれ早かれ米国や英国のように、感染を承知の上で日々の規制を解除していくことになるのだと思う。

 

しかし、死亡率が減ったとしても中等症以下の患者の数は増え続け、医療は逼迫し続ける。また、ワクチン打ったとしても感染を気にする人が一定数存在するのも事実だと思う。

 

自分の周りでも高齢者と暮らしている人や妊婦がいる人などはワクチンを打っても感染を気にしているが、それ以外の人々は特にワクチン接種の有無にかかわらず、コロナそのものを気にしていない人の方が多い。

 

報道番組やヤフコメなどでは感染者数の増加を嘆く声が多いが、感染者の増加を「悪」と見なすのと自らの行動を改めるのは多くの場合、別のことなのだと思う。街角インタビューでコロナ感染を怖がる人々には是非、行動を改めているかまで尋ねてほしい。

 

家族環境や年代、また職業などの違いでコロナに対する意識が二分されるなかで、おそらくワクチン接種というのは、このようなギャップにさらに拍車をかけるものになると個人的には感じている。

 

ただでさえ感染を気にしていない人がワクチンを打てば、これまで以上に活動的になり、感染を拡大させる一方、医療従事者の人々や高齢家族と暮らす人々、妊婦、基礎疾患を持つ人々などはワクチンを打っても感染を恐れた生活を送り続ける。

 

こればかりは経済・社会活動を取り戻す上でどうしようもないことなのかもしれないが、こういった人々がいる以上、ワクチン接種やロックダウンでデルタ株の感染を抑えられるといったような安易な見方が広まるのは危険なことだと思う。

 

 

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やらかしている国とそうでない国

 

久々の投稿になります。前回の国連英検の投稿で満足してすっかり時間が空いてしまった。

 

最近、国内の新型コロナの感染者が連日過去最多となり、さまざまな報道機関がその様子を報じるなかで、世界と比べた日本の状況を扱っている報道が以前より減った気がしていたので、今回は現時点での主要各国のコロナの状況について確認したい。各国のデータを調べる上では、最近いろいろな機関が用いている Coronavirus Pandemic (COVID-19) - Statistics and Research - Our World in Dataのデータを参照した。

 

  <目次>

 

  

G20加盟国の感染者数の推移

 

G20加盟国の100万人当たりの感染者数(直近7日間平均)の推移はこんな感じ。これだけでは見にくいので、以下に傾向ごとに分類していきたいと思う。各国の横に()書きで書かれているのは現時点でのワクチン接種完了率

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減少傾向にある国

トルコ(41.4%)、アルゼンチン(22.8%)、ロシア(23%)、ブラジル(24.2%)、インドネシア(10.9%)、サウジアラビア(34.5%)、インド(9.1%)、中国(53.9%)

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これを見て分かるのが、総じてワクチン接種率の高くない国でも減少に転じている。一時期、世界最多の新規感染者数を出していたインドが接種率9%台で減少に転じているのは意外だった。またデルタ株の影響で直近の感染者が急増していたインドネシアも接種率10%台で減少に転じている。これらの国ついては後ほど少し掘り下げる。

 

 

上昇傾向がみられる国

日本(39.6%)、メキシコ(23.4%)、イタリア(57.7%)、ドイツ(57.4%)、カナダ(65%)、韓国(20.9%)、オーストラリア(22.2%)

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これらの国々は6~7月までにかけて順調に減少傾向に転じていたのが、デルタ株の蔓延に伴い、再び上昇傾向に転じているのが分かる。また、中でもわれらが日本の上昇幅が目立っている。ワクチン接種の効果は考慮しなくてはならないが、パンデミック初期に感染のホットスポットとして連日報道されていたイタリアよりも今は日本の方がやばいことが分かる。

 

 

一旦の減少後、再び上昇している国

英国(61.5%)、南アフリカ(7.7%)

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一時期ワクチン接種率の高さで話題になっていた英国も人口比で見れば、世界最多の米国を抜いて一位。順調に減少していた感染者数はデルタ株の蔓延により急増。また、ワクチン接種の浸透などを理由とした7月の全面規制解除も要因に挙げられる。7月21日のピーク後の減少に関しては諸説あるようだが、サッカーのUEFAユーロ2020が7月11日に終わったことが一つの要因として考えられている。

 

南アフリカについては、感染者の急増を受けて6月27日にロックダウンのレベルを最高水準に引き上げたことで感染者数が7月上旬にピークアウトした。しかし、その後に再びレベルを引き下げたことで、足元の感染者数は増加傾向にある。ちなみに最高レベルのロックダウンでは、夜9時以降の外出禁止、学校の対面授業の禁止、葬式・買い物以外の人の集まり禁止、酒類販売禁止など、非常に厳格な規制が敷かれていた。

 

 

極端な上昇が続いている国

米国(51.5%)、フランス(23.4%) f:id:Unsocial_Hours:20210819184613p:plain

 

ちょっと前まで大規模なワクチン接種が報道されていた米国も今や100万人当たりで英国に次ぎ世界2番目の多さに。感染者が最低ラインまでに下がっていた6月末ごろまでには大半の規制が緩和され、一時は接種者同士のマスク着用を求めない方針も出されていたが、デルタ株が蔓延し始め、一気に急増。ワクチンだけでは感染が防げないことを世界的に示す事態になっている。

 

フランスもデルタ株が流行するまでは順調に下がっていたが、ここまでの爆発的な上昇の背景には、フランス全土でここ最近、ワクチン接種やコロナ規制に反対する数十万人規模の大規模デモが連日続いたことが挙げられる。米国といい、一度「自由」を享受してしまうと、なかなかその生活を手放せなくなるのかもしれない。

 

 

G20加盟国の死者数の推移

 

次に、100万人当たりの死者数(直近7日間平均)の推移についても傾向別にみていくことにする。

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減少傾向の国

カナダ(65%)、インド(9.1%)、ドイツ(57.4%)、インドネシア(10.9%)、アルゼンチン(22.8%)、ブラジル(24.2%)

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ワクチン接種率の高いカナダやドイツが安定した低さを保つ一方、インド、ブラジル、アルゼンチン、インドネシアなど、爆発的な感染が記録されていた国々でもワクチン接種が進むにつれて着実な減少が記録されている。

 

横ばいの国

サウジアラビア(34.5%)、日本(39.6%)、韓国(20.9%)、オーストラリア(22.2%)、中国(53.9%)

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全体でみると低水準で推移しているように見える国々もこうして集めてみると、それなりに上下していることが分かる。日本もかなり激しく上下している。最近の感染爆発を受けて、足元では上昇の兆しが見えるが、まだ100万人当たり1人の域を出るまでには至っていない。

 

 

上昇傾向の国

南アフリカ(7.7%)、ロシア(23%)、メキシコ(23.4%)、米国(51.5%)、トルコ(41.4%)、英国(61.5%)、フランス(54%)、イタリア(57.7%)

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上位三つの南アフリカ、ロシア、メキシコの上昇が目立つ。南アフリカとメキシコは感染者数の増加に比例したものだろうが、ロシアは感染者数が比較的減少傾向にあるにもかかわらず死者数が微増している。これはロシア製ワクチン「スプートニクV」の性能の問題なのだろうか。

 

それ以外の5カ国、特に英国・イタリアなどについては、足元で増加は見られるものの、ピーク時に比べたらずいぶんましになってはいる。これらの国々はワクチン接種率が4割を超えているため、ワクチンが効いていると考えられる。

 

 

低いワクチン接種率で感染者・死者数が減少している国

 

以上を踏まえて特筆すべきと感じたのがインドインドネシアだ。それぞれワクチン接種率は10%前後と進んでいないにもかかわらず、感染者・死者数ともに減少に転じている。

 

一時期、1日40万人近い感染者を記録していたインドでは、世界で最初にデルタ株が流行したが、その後、各州・自治体ごとにロックダウンを行い、減少傾向に転じさせた。

 

一方のインドネシアに関しては、デルタ株の蔓延以降、直近の感染者数はアジア最悪レベル、死者数は世界最悪レベルとなっているものの、足元では減少傾向にある。その背景には、政府が実施した行動制限があり、マスク着用の義務化、施設の休業に加え、違反者には重い刑事罰が科される。

 

やはりデルタ株の感染を抑える上では、ワクチン接種よりもロックダウンなどの行動規制の方が効果的といえるのかもしれない。

 

日本では菅さんが「日本には合わない」として頑なにロックダウンなどの制限を拒んでいるが、世界の事例を見る限り、現状、ワクチン接種だけでデルタ株の感染を抑えられているような国は見られない。もちろん死亡率は低下しているため、その点ではワクチンは有効といえるが、感染者数の増加に伴い、死者の絶対数は着実に増えている。

 

今のところ日本と同じように感染者数が増加しているにもかかわらず、行動制限を弱めている主要国は、米国、英国、フランスなどだが、これら3カ国が現時点での感染状況ワースト3の国であるということは留意しておくべきだと感じる。

 

17日の記者会見で「諸外国のロックダウンについて、感染対策の決め手とはならず、結果的には各国ともワクチン接種を進めることで日常を取り戻してきている」と説明した菅さんだが、果たして菅さんの見ている世界はどこにあるのだろうか。

 

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国連英検特A級に合格した話(面接編)

 

前々回から続けてきた国連英検特A級対策も今回紹介する2次の面接対策が最後になる。

国連英検特A級に合格した話(筆記編) - Unsocial Hours

国連英検特A級に合格した話(記述編) - Unsocial Hours

 

 

1次試験の結果が怪しかったので、結果が出るまで(試験日の約1カ月後)は国連英検の勉強を放棄していた。そして無事に1次通過の通知連絡を受け、喜びと落胆の双方に襲われながら、しぶしぶ勉強を開始した。この時点で2次試験までは約2週間強、まさに付け焼刃だ。

 

 

今回に関してはもはや対策と呼べるかも怪しいので、一個人の体験談としてお読みいただければ幸いだ。

 

 <目次>

  

面接の概要

 

評価項目

 

面接はネイティブスピーカー1人と日本人の専門家(外交実務経験者、大学教授等)1人が相手で、時間は約15分。面接開始後にタイマーがセットされてデュエルスタートだ。

 

 

評価項目は以下の4つだ。2のSpeakingは3つの項目に細分化される。比重はそれぞれ25%ずつ、各項目10点満点で、全体で平均8点以上取れば合格となる。

 

1)Comprehension(理解力)

2)Speaking

  ・Pronunciation(発音)

  ・Fluency(流暢さ)

  ・Structure(構文力)

  ・Vocabulary(語彙力)

3)Communication(コミュニケーション力)

4)Knowledge(international affairs)(国際知識)

 

 

面接シート

 

受験者は面接室に通される前の待合室で、事前に面接シートなるものの記入を求められ、入室後に面接官に手渡すことになっている。記入項目は、家族構成、住所、職業、特技、学生時代の専攻、趣味・関心のあること、好きな作家・愛読書、尊敬する人物、海外経験、訪れたい国の10項目だ。

 

 

面接官は多くの場合、このシートの記載内容を参考に質問を行う。つまり、こちらである程度、質問内容を誘導できるのだ。短い対策時間で面接を突破するにはこれを生かさない手はない。逆に言えば、答えられないことは書かないことが大事だ。例えば海外経験がある人の場合、その国の情勢について突っ込まれて困るようならあえて正直に書く必要はないだろう。

 

 

また、面接官2人に対し、こちらが記載するシートは1枚で、私が面接に臨んだ際も片方の面接官がシートを確認した後、もう1人の面接官にパスしていたように見えた。そのため、ぱっと見で面接官の頭に残るよう各項目は単語レベルで大きく分かりやすく書くことをおすすめする。

 

 

私の場合は、家族構成、住所、職業、学生時代の専攻、尊敬する人物、訪れたい国に加え、趣味・関心の項目にUS-China relation, future US-Japan relation, newcoronavirus とでかでかと書いておいた(実際にこの中からの質問もあった)。

 

 

ちなみに、待合室での時間はあまり多くなく、運営側から面接シートの記入を急かされる場合もあるため(他の受験者が実際に急かされていた)、あらかじめ記載内容を準備しておくとベターだ。

 

 

 

面接対策

 

質問の傾向

 

面接の概要がつかめたところで、次は実際の対策についてだ。まずは質問の傾向や内容を探るため、合格体験記を読み漁った。

 

 

まず分かったことは、どの受験者も何らかの国連関連の質問を受けている。国連英検という試験の性質上、これは当然といえば当然だが、おそらく面接官は何かしらの国連関連の知識を問うよう指示されているのではないかと思う。私がネットや合格体験記をみて把握した限りでも、以下のような質問が過去になされたようだ。

 

・国連の目的

・現在の国連加盟国数

・グテーレス事務総長について

・国連のアフリカへの貢献、例としてコンゴへの貢献内容

・高齢者ケアに向けた新たな国連機関の設置に関するアイデア

・最近の国連の活動で気になること

・国連が貢献していると思うこと、逆に貢献できていないと思うこと

・最も効果的に活躍していると思う国連機関

・国連の組織はこのままでよいか

・国連機関で働くなら、どの機関で働きたいか

 

 

正直、国連関連知識に関する質問を読み切ることは難しいと思うが、その年のイベント的に聞かれやすい項目は最低限、準備しておく方がよさそうだ。

 

 

次に、国際情勢関連の質問だが、過去の体験記を読む限り、ロヒンギャ移民・難民問題、環境問題、AI・テクノロジーの発展、人権、少子高齢化格差社会についてなどが頻出度の高い分野のように見受けられた。しかし、これは各受験者が面接シートに記載した内容が聞かれただけの可能性もあるため、面接官がこれらのテーマについて積極的に質問を行っていると結論づけることは難しい。だた少なくとも比較的多くの受験者がこれらのテーマについて解答しているということなので、これらの分野について自らが解答する際は、他の受験者との差別化を意識してより詳しく説明した方がよさそうだ。

 

 

これらに加えて、最後に何か話したいことはあるか?という質問を受けたと答えている受験者を多く目にした。おそらくこれは時間が余った場合や、面接官側の質問が尽きた場合になされる質問だと思うので、この質問が来たとき用の回答を1つ準備しておくといいかもしれない。

 

 

対策方針

 

質問の傾向がつかめたところで、次は面接に臨む上での方針・戦略についてだ。上述の通り、1次試験の合格通知から2次の面接までは2週間強しかない。面接の評価項目を見る限り、2番目のSpeakingセクションにおける発音・流暢さ・構文力・語彙力あたりをたった2週間で劇的に変えることはおそらく難しいだろう。また、聞かれうる国際情勢全てを網羅することも不可能に近い。

 

 

面接シートである程度、質問内容を誘導できるという前提を踏まえれば、この2週間でできることは必然的に自らの得意分野に関する質問への回答準備を徹底することにおおむね限られる。他の分野については、上述した例年聞かれやすいテーマやその時点でホットなテーマに絞り、その他の細かい分野については潔く切り捨てることをおすすめしたい(だいぶ勇気がいるが、、)。

 

 

ここまでくれば、あとは1次の記述対策と同じで、私の場合は得意分野での回答や想定される質問をとにかくワードにまとめた。この作業を行うにあたっては、回答の原稿を作るというより、自分が話すつもりの内容を箇条書きするだけでいいように思う。私の場合、原稿のようなカンペを作るのに必死で、結局内容が頭に入らないまま本番を迎えてしまった。最後に何か話すことはあるか?という質問に対する回答や、これだけは外せないというテーマでの鉄板ネタくらいは丸暗記しておくと便利かもしれないが、それ以外の分野についてはパニック防止程度の感覚で用意することをおすすめする。

 

 

戦う相手は誰か?

 

ここまで色々と書き連ねてきたが、正直言うと、私は2次の面接については最初からあきらめていた。準備期間が短く、自分が対策した以外の分野に質問が集中すれば詰むのは目に見えていたし、何より他の受験者のレベルに圧倒されていた。

 

 

最初のきっかけは1次の試験会場だ。この試験のレベルを考えれば不思議ではないが、英語の試験会場で初めてネイティブの受験者を目にしたのだ(楽し気にトイレで英会話していた)。仮に1次が受かったらこのネイティブたちと面接で比較されるのかと思うと大いにやる気をもっていかれた。

 

 

また1次合格後にツイッターで突破報告を行っている人々の中にはTOEFL110超えの方などもいた。自分の今の英語力がTOEFL換算でどれくらいかは分からないが、TOEFL110超えのすごさは十分よく知っている。ほぼネイティブだ。これらのネイティブ・準ネイティブ勢が集うような面接試験のために、たかだか2週間対策をして一体、何が変わるのだろうか?と不覚にも思ってしまった。

 

 

しかし、今こうして振り返ると、これらのネイティブ勢ははなから自分の競争相手ではなかった。これらの人々は自分が何をしようが太刀打ちできない。であれば、自分にとっての真の競争相手は、自分と同程度の英語力を持つ受験者たちだ。これらの受験者をいかにして本番の面接で上回るか、この一点こそが何よりも重要だった。

 

 

これらの人々も多かれ少なかれ自分が上記でつづったような対策をしてくるはずだ。逆に言えば、何をすればこれらの人々と自らを差別化できるのだろうか。この疑問を解決する上で最も役立ったのが、以前も紹介させていただいた以下の方のブログでつづられている「うざいくらい知識を見せつける」という言葉だった。

eigoblog0405.com

 

 

この「うざいくらい知識を見せつける」というのは、評価項目の3番目「コミュニケーション力」と4番目の「国際知識」に直結する。仮に同程度の英語力を持つ受験者2人がいたとして、面接官からの質問に1問1答で答える受験者と、質問に対し少なくとも数分は話し続ける受験者とでは、印象が全く異なる。後者は自ら積極的にコミュニケーションを図ろうとし、知識という観点でも前者を大きく突き放すだろう。

 

 

面接当日

 

上記の対策を意識した上で、実際の面接当日の流れを以下に紹介する。

 

 

面接シートの記入もあるため、当日は試験開始の15分前くらいに会場に到着した。

 

 

受付を済ませ、待合室での待機を命じられた私は、とりあえず一番人が少ない待合室を選び、渡された面接シートの記入を始めた。もちろん記入内容はあらかじめ決まっているため、ささっと書き終え、呼ばれるのを待った。

 

 

先に待合室にいた受験者は、運営が呼び出しに来た際に面接シートの記入が終わっておらず、何回か催促されていた(ずいぶん細かく書いている、あるいは記入内容に悩んでいる様子だった)。

 

 

そうこうしているうちに私も運営側から呼ばれ、面接室の前に案内された後、中から呼ばれるまで椅子に座って待つように指示された。

 

 

横を見ると、小学校高学年くらいの女の子が隣の部屋の前の椅子で自分と同じく呼ばれるのを待っていた。まもなく自分の面接室から前の番の人が終わって出てきたが、今度は白髪のお年寄りだった。予想はしていたが、まさに老若男女の受験者がいるらしい。

 

 

この時点で年甲斐もなく相当緊張しており、カンペの内容などほぼ頭からふっとんでいたが、しばらくして中から声がかかり、自分の面接が始まった。

 

 

面接官は心地よい英国アクセントの若い女性と60代くらいの日本人男性(いらゆる日本人英語)の2人だった。おそらく日本人男性の方が外交実務経験者などの専門家だろう。緊張もあってあまり詳細な会話内容までは思い出せないが、とりあえず思い出せる限りの質問と回答を以下に記載する。質問者についても(英)→ 女性、(日)→ 男性 という形で付記しておく。

 

 

Q1)自己紹介をお願いします(英)

 → 名前、職業、業務内容を簡単に説明。

 

Q2)最近気になるニュースはあるか?(英)

 → 最近読んだ北朝鮮でのコロナの状況に関するニュースの概要を説明(自らの業務内容的に聞かれると予想していたので、これについてはカンペ通り)。

 

Q3)国連はコロナ禍でさまざまな対応を行っているが、主な取り組みを教えてほしい(英)

 → WHOが保健対応のガイドラインを日々発信しており、テドロス事務局長を中心に定例記者会見で最新のモニタリング状況を伝えていることを説明(緊張でこれだけにとどまってしまったが、本来であれば、WFPがコロナ禍の難民支援でノーベル平和賞を獲得したことや、UNICEFの取り組みなどについても触れればよかったと反省)。

 

Q4)WHOは中国の傀儡だという批判がなされているが、それについて同意するか?(日)

 → WHOのパンデミック宣言が遅れた点やテドロス事務局長が中国の対応を賞賛した点に触れた上で、テドロス事務局長の出身国であるエチオピアは中国から多くの資金援助を受けており、それを理由に中国の味方についた可能性はあると説明。しかし、それは初期段階の話で、一連の批判を受け、WHOは対応を見直しており、その一環として武漢に発生源調査チームを送ることが決まったことを説明(初の日本人側からの質問ということもあり、ここは「うざいくらいしゃべり倒す」ことを意識)。

 

Q5)中国の台頭が近年、大きく注目されている。米国では大統領選が行われ、バイデン氏が大統領に就任し、大きな転換点を迎えている。このような状況下で、中国の台頭は米国の新政権、また今後の日本にとって問題や脅威になると思うか?(日)

 → 中国は多くの面で問題をもたらしている。南シナ海での軍事活動、米中貿易戦争、外国企業への技術移転の強要、知的財産権侵害などの問題が報告されており、直近では香港国家安全法が施行された。この問題を巡り、2020年夏に開かれた国連人権理事会では、53カ国が中国の動きを支持した一方、反対したのは27カ国にとどまった。支持した53カ国の大半は、中国の世界的インフラ構想「一帯一路」で中国から資金援助を受けるアフリカ諸国であり、国連加盟国内部でも西側諸国と中国との間の対立が浮き彫りになっている。国連が中国との新たな政治闘争の場になりつつある点は、少なくとも日本や米国を含む西側諸国全体にとって大きな問題だと思う(いうまでもなく後半は全てカンペから引用。論理はめちゃくちゃだが、とにかく知識量をみせつけることを意識)。

 

Q6)自分の仕事の業界は今後どうなると思うか?(英)

 → 国際情勢を分析する上で近年フェイクニュースの存在が多く指摘されるようになった。これらのフェイクニュースを見抜くためにも、特定の国に偏らない中立性が重要になってくると思う。これらの中立性を維持する上では国際的に独立した第三者機関の存在が不可欠だが、それを担う選択肢の一つに国連が挙げられる。国連のような国際機関が指導的役割を果たし、情報の取捨選択の質を上げていくことが課題になると思う(こちらは予想外の質問で、その場で適当に話さざるを得なかった)。

 

Q7)近年AI、ドローンなどのテクノロジーが発達しているが、国連はこれらのテクノロジーの発達について何らかの規制を設けるべきか?(日)

 → 例えばAIについては、AIの発達により格差が生まれるとの見解が示されている。現状、AIは導入コストが高く、富裕層や大企業のみのツールとしてみなされている。これらの層の人々や企業がAIを活用して利益を拡大すれば、導入できない貧困層や中小企業との格差が拡大していく。このような格差を防ぐためにも国連のような独立した第三者機関が国際的な規制を設け、AIの平等な利用を促進することは一つのアイデアとして考えられる(AIについては例年の質問傾向から予習済みだったので、ここも予習内容を思い出すように唱え続けた)。

 Q)ドローンについてはどうか?例えばドローンを使った戦争などについても、国連は規制を設けるべきか?(日)

  → 実際に中東諸国などの紛争地域では毎日のようにドローンを使った戦いが行われ、人的被害が出ている。ドローン同士が戦うことで人的被害が抑えられるのであれば、それについて規制を課す必要はないと思う(ドローンは対策外だったため、とりあえず当たり障りない内容をその場で回答)。

 

Q8)近年、追跡アプリが普及しているが、これに対しては規制を設けるべきか?(日)

 → コロナ対策においても追跡アプリは濃厚接触者の特定などで大きな役割を果たしている。一方で、パンデミックの初期段階では、欧州諸国で追跡アプリ導入論が浮上した際、プライバシーの問題を巡り大きな議論が生じた。追跡アプリによって収集されたデータが適切に管理され、プライバシーの侵害につながらないと保証できるのであれば規制は不要だが、その危険性があるなら規制は設けるべきだと思う(こちらも予想外の質問だったが、奇跡的に欧州のニュースには詳しかったため、その場で思い出せる限りの知識を披露)

 

 

最後の質問に答えている途中でタイマーが鳴り、答え終わった段階で面接終了となった。

 

 

このやりとりからわかる通り、ネイティブ側の質問は一般的な内容が多く、国際情勢などは全て日本人側からの質問となった。正直、日本人側の質問は、いかにも日本語をそのまま英語にしたような長めの質問が多く、少々理解しにくい部分もあったが、そこは意地で質問意図を汲み取った。

 

 

国連関連の質問がコロナ関連だったことは単に運が良かった。また面接シートに書いた中国関連の質問がなされたことも自分的にはありがたかった。AI・ドローン関連の質問は予習していなかったら相当やばかった。それ以外の予想外な質問はそこまでトリッキーなものでなかったのが救いだ。

 

 

全体の感想として、体感的に15分はあっという間だった。どれくらいあっという間かというと、最後に何か話したいことはあるか?という質問がなかったくらいには回答に夢中になっていた。終わった後、正直、自分が話しすぎてしまい、相手側にうんざりされたのではないかという不安がよぎった。「うざいくらい知識を見せつける」という方針を意識しすぎて、最低限必要なコミュニケーションをないがしろにしてしまったのではないか、そんな気持ちでいっぱいだった。

 

 

しかし、ふたを開けてみれば、コミュニケーションの評価項目は「8」と合格点をもらえていた。また国際知識も「8」となり、この2つの点が合否を分けた。聞かれるか分からないSDGsの分野の知識補充を捨て、自分が話したいことに特化したことが功を奏したのかもしれない。

 

 

おわりに

 

気軽な気持ちで受験を決めた今回の国連英検だったが、知識補充や記述・面接対策など、想像以上にハードなものとなった。投じた時間は間違いなく過去最多で、合格時の達成感はすさまじかった。合格体験記で、この試験を通じて自らが成長したという意見を多く目にしたが、まさにその通りだった。これに受かったことで何か自分の道が今すぐに開けるというわけではないが、これをやりきったという事実が大きな自信となったのは間違いない。

 

 

そのハードさゆえに気軽な受験は勧められないが、これからこの試験に挑む方々にとって、今回の自分の経験が少しでも何かの役に立てば非常に嬉しい。

 

 

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