先日開かれたApex Legendsの世界大会、Apex Legends Global Series(通称ALGS)はまさに期待通りのあつい展開になった。
Reigniteの優勝、日本チームTeam UNITEの善戦、Ftyianのインタビューなど、目を離す隙が文字通り一秒もなかった。
頂上決戦の名にふさわしいハイレベルな戦いが続いた3日間だったが、ある感情が自分の心を最後まで乱し続けた。
TSMは何をやってるんだ、、、
スナイプが抜けた?ライトアモがない?そんなことはどうだっていい。
Day1、Day2と順位もキルポもぱっとせず、前回王者がまさかの敗者復活行きか!?と視聴者を終始ハラハラさせながら何とか掴んだ最終日への切符。
公式の配信ではチーム内の会話を聴くことはできなかったが、画面の向こうで絶叫するImperialHal(インペリアルハル)の姿が容易に想像できた。
日本語での公式実況動画のコメント欄もTSMのパフォーマンスを心配する視聴者の声であふれ、前回王者の不調は誰の目にも明らかだった。
そんな中で迎えた最終日、TSMにもようやくチャンスが回ってくる。
リングの最終収縮を残して残る敵は2パーティ。強ポジを取っていたパーティへのダメ押しの奇襲が成功し、TSMが突如として有利な展開に。
TSMから見て左のパーティは2人、右のパーティはダメージを負ったジブラルタル1人のみ。
しかし、この時点でハルのライトアモはゼロ、マスティフに込められた弾は4発のみ。仲間の片方もライトアモが尽き、使えるのはショットガンだけというまさに満身創痍の状態。
この状況を踏まえれば、より人数の多い左のパーティを 3 vs 2 の人数有利で押し切るというのがセオリー通りの攻め方だ。
だが、公式配信に流れたのは右のジブに一人で特攻するハルの姿。TSMはあえて 1 vs 1 と 2 vs 2 の二手に分かれ、そして見事に勝利した。
チームでフォーカスを合わせて倒すというApexの基本戦術を覆してみせた神ムーブ、そして迷うことなく1 on 1 を選んだハルの判断は大会屈指の名場面となった。
この場面、実際にはどんな会話が交わされていたのか。
(動画時間16:18くらいから)
ハル:Gibi's solo!! Gibi's solo on the right!!(ジブ1人や!!!右のジブ1人や!!!!!
仲間1:I only have a shotgun. (ショットガンしかねえ)
ハル: Focus this guy!!!!!! Focus the guy on the right!!!!!!!!!!(こいつ撃て!!!!!!右のやつ撃て!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
仲間2:I knocked XXX off, I knocked XXX off(1人やった!1人やった!!)
ハル:Focus the guy on the right!!!!!!!!!!!!(右のやつ撃て!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
仲間1:Kill the Gibi on the right!!! Kill the Gibi on the right now!!! he's low!(右のジブやろう!!!右のジブやろう!!!こいつロー!)
ハル:You guys go left, I go right!!!!!(お前ら左行け!!おれは右行く!!!)
実際にこの判断が神オーダーとなったのは結果論だったかもしれない。
ハルとジブの間に遮蔽物はなかったため、下手をすれば突っ込む途中に撃たれて死んでいたかもしれない。
また、2 vs 2 となった仲間のRepsとVerhulstも絶対に勝てる保証はなかった。ましてや、Repsに至ってはショットガンしかないと言っていた。
だが、Repsがハルの意見に同意して右のジブをやろうと言った時、ハルはもう右に走り出していた。
ハル、やっぱりあんたが世界最強のIGLだよ、、、涙
7月のALGS チャンピオンシップでも、自分を信じ、仲間を信じるハルのプレーに期待したい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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