Unsocial Hours

諜報員の日々のつぶやき

中国外務省がブーメランすぎて辛い

 

お疲れ様です、かるなです。

 

 

 

中国外交部 駐香港特派員の謝锋(Xie Feng)氏が12日のウォールストリートジャーナルに寄稿した。タイトルは「中国は世界のコロナとの闘いを支援したい」China Wants to Help the World Fight Coronavirus

 

 

 

 

謝氏は寄稿の前半部で、ウイルスの発祥地をめぐり中国が非難されていることに強い不快感を示し、他国の「無能なウイルス対策の尻拭いをするくらいなら次回以降、ウイルス検査も情報の共有も行わない方針をちらつかせた。

 

 

 

「中国はウイルスの感染拡大を最初に発見・報告し、原因となる病原菌を特定した上で、ウイルスのゲノム配列をWHOと世界各国に共有した。

 

 

にもかかわらず、中国は情報を隠蔽した、対応が遅いと非難され、被告人扱いをされている一方で、そのように中国を被告人扱いしているのは、必要に応じた検査や情報共有などに失敗した国々だ。皮肉なものだろう?」

 

 

「一部の国々は、責任をなすりつけるのに必死になるあまり、初期のウイルス対策における己の過ちを振り返ってさえいない。

 

 

果たしてそれはその国の技術力不足が理由なのか、はたまた責任感が足りてないだけなのか。そのような国では、感染者や死者数を低く見積もる行為や、情報の隠蔽工作もあったのではないだろうか?

 

 

ウイルスに関する発見事項を最初に報告しただけで、その国はウイルスの発生源と決めつけられ、責任を求められた挙句、他国の無能なウイルス対策の尻拭いまでしなければならないのだろうか?もしそうだとすれば、今後一体どこの国が人々の検査を買って出て、その結果を正直に報告するというのか?

 

 

 

 

謝氏は上記の脅迫じみた主張を展開する一方、各国による脅迫行為は正しい行動ではないとも指摘

 

 

 

「一部の国々はさらに踏み込んだ行動に出ており、ウイルスの世界的拡大を利用して利益を得ようと試みている。それらの国々は中国からの補償を要求しているが、脅迫や略奪行為がウイルスの拡大に対する正しい対策でないことは明らかだ」

 

 

 

 

また直近、中国はオーストラリアからの輸入停止と関税制裁を発表している一方、謝氏からは以下のような発言も飛び出した。

中国、豪州の食肉処理場4カ所からの輸入を停止-12日実施 - Bloomberg

ビジネス | 中国がオーストラリア産大麦に大型関税と発表 | NICHIGO PRESS | 日豪プレスが運営するオーストラリア生活総合情報サイト

 

 


「また別の国々は、今回の危機を中国との貿易を断絶し、経済的に中国から独立するための機会として捉えている。これは、世界の産業サプライチェーンを妨げており、今回の危機で弱まった経済の復興を遅らせるだけだ」

 

 

 

 

このオーストラリアへの経済制裁は、オーストラリアのモリソン首相がウイルスの発生源に関する国際的な調査を求めたことが原因とされており、これまで中国は第三国による発生源調査に断固として反対し続けてきた。

 

 

 

このウイルス発生源に関する議論について、謝氏は以下のように語っている。

 

 

 

「ウイルスの発生源の特定は、科学的に重要な問題だ。発生源に関する研究は科学者の役目であり、科学者が根拠に基づいた結論を導き出す。政治家はこれに干渉すべきでないし、ましてや他国に汚名を着せるような真似はもってのほかだ」

 

 

 

中国外交部は日ごろの記者会見でも一貫して上記の主張を展開し続けているが、世界的なパンデミックを起こしたウイルスだからこそ国際社会が科学的見地に立って調査をするのであって、実際のところ、発生源調査を政治問題として捉え、拒み続けているのは中国の方。よほど何かやばい事実でも隠れているというのか。

中国「米軍が武漢にコロナを持ち込んだ」 - Unsocial Hours

 

 

 

 

そのような情報開示に対する懐疑的な姿勢の裏で、謝氏は以下のように中国のコロナ対策を評価した。

 

 

 

「ウイルスの第一波を受けた国の中で、中国は『手探り』の対策を行った結果、優れた成果を上げ、意思決定過程を『包み隠さず』公表してきた」「コロナの被害が生じた際、武漢の人々が取った選択は英断だった

 

 

 

謝氏がこのような主張を行う一方、昨日のワシントンポストの社説によれば、今年1月1日から4月4日の間に計484人が中国の衛生状況に関して公に発言したことを受け刑事起訴され、中には武漢での葬儀に参列する列についての記事をアップロードしただけで罪に問われた人もいるという。

https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/a-chinese-lawyer-criticized-the-regimes-handling-of-the-pandemic-then-he-disappeared/2020/05/12/190e044c-93a4-11ea-91d7-cf4423d47683_story.html

 

 

 

 

また謝氏の寄稿を受けてなのかは分からないが本日のフィナンシャルタイムズには香港政府のNo.2、事務方トップを務めた陳方安生(Anson Chan)氏が寄稿し、香港内に設置されている中国中央政府駐香港連絡弁公室(事実上の中国政府の代表部)の権力拡大と香港への抑圧激化の現状を訴えた。

Financial Times

 

 

 

香港の民主派勢力が中国中央政府により続々と追放、拉致、殺害されていくなか、このような声を上げるのはまさに勇気がある行為といえる。

 

 

 

 

このように各方面から中国批判が寄せられるなかで、謝氏はその矛盾に満ちた寄稿を締めくくるような形で、コロナとの闘いにおいて各国は「チームメイトであり、ライバルではない」と綴った。

 

 

 

 

本当に米国や日本を含む他国のことを「チームメイト」だと思っているなら、是非ともそのチームメイトにウイルスの発生源調査を行わせていただきたい。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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