Unsocial Hours

諜報員の日々のつぶやき

漂白剤を食べればコロナは治るのか?

 

お疲れ様です、かるなです。

 

 

 

ここ数日、「漂白剤」「消毒剤」という言葉がツイッター上でバズっている。

「消毒剤」「漂白剤」がコロナ関連ツイートでトップ-米大統領発言後 - Bloomberg

 

 

 

きっかけは、米国・トランプ大統領の23日の記者会見での発言。

 

 

 

この日、トランプ大統領は、漂白剤などの消毒剤や紫外線がコロナウイルスを死滅させるのに有効との研究結果報告を受け、会見に臨んだ。

 

 

 

以下のBBCの記事が問題のトランプの発言を日本語でまとめてくれている。

トランプ氏、「消毒剤」による新型ウイルス治療に言及 医師ら「危険」 - BBCニュース

 

 

 

(以下BBCの翻訳より)

トランプ氏は、「仮に我々が、紫外線だろうが非常に強力な光だろうが、とてつもない量の光を体に照射すれば」と、新型ウイルス対策の調整官、デボラ・バークス医師の方を向いて切り出し、「たしか、きみはまだ試してないけど、実験する予定だと言っていたよね?」と続けた。

 

 

「そこで僕はこう言ったんだ。皮膚を通すか、ほかのやり方でできるだろうが、もし体内に光をあてればと。きみは、これも試してみると言っていたよね。面白そうだ」

 

 

トランプ氏はまた、「消毒剤でも新型ウイルスが1分で死滅するらしい。たった1分で。消毒剤を注射するとか、そういうのを可能にする方法はあるんだろうか」、「試してみたら面白いだろう」と述べた。

 

 

トランプ氏は自分の頭を指差しながら、「私は医者じゃないが、いいことを知っている人間なんだ」と述べた。

 

 

 

 

これらの発言を受けて、実際に漂白剤・消毒剤を飲んだ、などとするツイート・書き込みが多発

 

 

 

訳)たった今、漂白剤を少し飲んでみた。どんな感じになるか知らせます・・・もし効かなかったら電球をケツに突っ込むわ。トランプあざす!

 

 

 

漂白剤・消毒剤を直接摂取することは人体に害を及ぼす行為であり、コロナへの効き目も何ら証明されていないため、現在メディア、著名人、医療専門家が漂白剤を飲まないよう注意喚起する事態に陥っている。

 

 

 

以下はニューヨークタイムズの記事。タイトルは「消毒剤を食べないでください」

www.nytimes.com

 

 

 

また民主党の大統領選候補者、バイデン議員も注意喚起をツイッターで呼びかけた。

 

 

訳)こんなことを言わねばならないのが信じられないが、頼むから漂白剤を飲まないで下さい。

 

 

 

 

自身のコメントでこのような事態を招いたトランプは、問題のコメントについて問われると、「記者に対して皮肉交じりに疑問を投げかけただけ」と弁明している。

 

 

 

 

しかし、上記のやりとりからも分かる通り、トランプの発言は、実際には記者に対してではなく、ウイルス対策の調整官デボラ・バークス医師に向けたものだった。

 

 

 

このことからトランプの回答はさらに問題を悪化させ、トランプの虚偽回答を批判する記事が相次いだ。

Fact check: Trump lies that he was being 'sarcastic' when he talked about injecting disinfectant - CNNPolitics

 

 

 

また、かたやトランプから突如無茶ぶりされたバークス医師は、トランプの発言を完全スルーし、「自分は関係ない」とも思えるそぶりを見せたことから、バークス医師の反応を映した以下のような動画も出回っている。

https://www.youtube.com/watch?v=lFKQGGf1iiI

 

 

 

 

この一連のやりとりについては各紙が大きく報道し、一部ではトランプがついに末期の症状に陥ったなどと揶揄する声もみられた。

 

 

 

ちなみに以下の英ガーディアン紙の記事によれば、トランプはこの発言を行う前、消毒剤メーカーから消毒剤を体内に入れればウイルスを退治できるなどと吹き込まれていたとのこと。

Revealed: leader of group peddling bleach as coronavirus 'cure' wrote to Trump this week | World news | The Guardian

 

 

 

そんなウソかほんとかもわからないようなことを国民がみている会見で言い放ち、横に座っている専門家に面白そうだから試してみろと言えるあたり、トランプの肝の座り方はすごいと思う。

 

 

 

 

トランプの発言も問題だと感じる一方、一連のやりとりの動画を見ていて、個人的にもっとやばいなと思ったのが、発言後の記者との質疑応答のやりとり。

 

 

 

トランプの問題発言について、ワシントンポストのPhil Rucker記者とトランプとの間で以下のような質疑応答がなされた。

 

 

 

記者「大統領、国民がこの会見を注視しています。人々は情報やガイドラインを欲しており、どのような行動を取るべきかを知りたがっています。先ほどおっしゃられたような噂話を求めているわけではありません」

 

 

トランプ「フィル、私は大統領、おたくはフェイクニュース。その問いかけに対して私が何と答えるか分かるか?非常に丁寧に答えてやる。おたくのことはよく知っている。おたくの担当者がどんな記事を書くかも理解している。まったくのペテン師だ。準備はいいか?先ほどの話は単なる提案だ」

 

 

 

 

 

日本では先日の安倍総理の会見で、マスク配布について質問した朝日新聞の記者に対し、総理が同社の通販サイトでの高額なマスク販売を指摘し話題を呼んだが、米国で日々行われている質疑応答と比較するとスケールが全く違う。

 

 

 

トランプにフェイクニュース呼ばわりされたワシントンポストのRucker記者は、反撃とばかりに本日の紙面の1面で「トランプの新たな治療法をめぐる嘆きと警告」と題する記事を掲載。トランプの発言は「うさんくさい情報」「トランプが新たに発した空想の治療法は、保健当局にとって潜在的な危機へと発展した」と非難した。

https://www.washingtonpost.com/politics/trump-floats-another-bogus-coronavirus-cure--and-his-administration-scrambles-to-stop-people-from-injecting-disinfectants/2020/04/24/77759238-8644-11ea-a3eb-e9fc93160703_story.html

 

 

 

個人的な印象だが、海外だとこの手のデマを信じて本当に試してしまう人がいることに驚く。ちょっと前はアルコール消毒が効くとの情報が広まった際、イランでアルコールを直接飲み多くの人が死亡するという出来事があった。

「新型ウイルスに効く」とデマ 密造酒飲み27人死亡―イラン:時事ドットコム

 

 

 

日本の場合、仮に安倍総理が漂白剤を体内に入れたらコロナ治るらしいです、と公の場で発言したとしても、総理が批判されるだけで、本当にそれを試す人々はそうそういないと思うのだが、やっぱり特定の信者たちはどこの国でもそういう無茶をやりかねないのだろうか?

 

 

 

とりあえず漂白剤を食べても、電球をお尻に挿してもコロナは治らないので、くれぐれも危険なことはしないようにしましょう。。。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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